Launchpadで提供するプログラムおよびワークショップの例

OKR を使った目標管理

OKR ( Objectives and Key Results ) は、Google が社内で使っている目標管理のフレームワークです。組織全体で何を達成したいのか、チーム単位ではどうか、個々人は何に注力するのかといったことを明確にし、野心的な目標に向かってイノベーティブなアウトプットを最大化していきます。

OKR は半分は科学、半分はアートです。OKR は 50~60 年に及ぶ米国の目標設定理論の研究の蓄積を取り入れていて、Google が社内でデータ分析に基づいて組織を運営してきた経験も踏まえたフレームワークとなっています。

Launchpad 参加スタートアップは Google のメンター陣とともに OKR を話し合い、プログラム開始時に設定。その後、3 か月にわたってトラックします。OKR を導入することで、何にフォーカスするべきなのか、何が成果であるのかをメンバー全員で納得する形で示すことできます。

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Google Launchpad Accelerator Tokyo は、OKR を軸に業務を整理することで、即効性がある非常に大きなインパクトがありました (柿原祥之氏、Joyz創業者 Co-CEO)

Launchpad は OKR という仕組みを導入するにあたって、詳細なガイドラインを提供してくれました(勝田和一郎氏、ThinkCyte CEO

Launchpad 参加によって、特定の PMF に集中することができるようになりました。加えて、リーダーシップについて再考する機会となり、結果としてチームの結束が固くなりました(下地貴明氏、Empath CEO)

リーダーシップ教育「LeadersLab」

スタートアップ企業が失敗する最大の理由は「ヒト」です。共同創業者間の人間関係が壊れたとか、組織のモチベーションが著しく低下して大量離職が起こったなど、ヒトや組織に関した問題は、テック系スタートアップの初期段階では軽視されがちです。しかし、ある米国の調査によれば、失敗したスタートアップの 65% はヒトの問題で失敗しているということです。

急激に組織が成長する過程において、初めて組織をリードすることになるスタートアップ企業の創業者たちにとって、マネジメントやリーダーシップについての実践的な知識は欠かせません。Google ではデータ分析を使った数々の人事関連プロジェクトにより、どういう組織が実績を上げ、どういう組織が成果が出ずにメンバーが苦しむのかを研究してきました。Google 内の調査と学術論文から生まれた組織運営の文化作りやリーダーシップ教育のワークショップ「LeadersLab」を Launchpad を通して提供しています。

LeadersLab は、これまで 25 カ国、500 人以上のスタートアップ経営陣が受講して高い評価を受けています。自信満々に見える起業家たちであっても、そもそも良いリーダーとはどうあるべきかという点について考え違いをしていたり、葛藤や失敗体験を抱えているものです。LeadersLab ではそうしたものをあぶり出し、学びの場と変えていきます。

 

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Leaders Lab は、これまで受けた中で最高のセッションでした。その後、Google のやり方を取り入れて社内で 1 on 1 ミーティングをし、自分が伝えたいことを話すのではなく、いかにメンバーを助けられるかに耳を傾けるようになりました(古川浩氏、PicoCELA CEO 創業者)

LeadersLab 参加によって自分のリーダーとしての強みや弱みが、メンバーから見たそれとかけ離れていることに気付きました。メンバーの自主性を尊重しようと思って意見を尋ねる行為が、逆に自分の主体性のなさを印象づけてメンバーを不安にさせていたと知るなど、リーダーの難しさを強く感じる機会になりました。これは大きな痛みを伴うものでしたが、LeadersLab は自身をより良いリーダー導く最良の機会だったと確信しています(加世田敏宏氏、Zenport CEO 創業者)

デザイン思考フレームワーク「Design Sprint」

ヒトに関する失敗以外に、スタートアップが失敗する理由として大きいのは、ユーザーが欲しがらないプロダクトを作ってしまうというものがあります。これが売れると思って作ってみたら、誰も使ってっくれなかったという事態は避けられるでしょうか?

Google では、どういう新規プロダクトや新機能がユーザーに受け入れられるかを高速に検証するフレームワークとして「Design Sprint」を使っています。これは Google Ventures が洗練させてきた、5 日間に及ぶ「問題の全体理解→課題定義→アイデア発散→意思決定→プロトタイピング→検証」のプログラムです。全 80 ステップからなるプログラムで、文房具に何を使うべきか、どういう落とし穴に気を付けるべきかといった経験知がふんだんに盛り込まれています。

Launchpad では、Google 社内外の Sprint Master のファシリテーションにより、この Design Sprint プログラムの 1 日バージョン、もしくは 3 日バージョンをスタートアップ企業に提供します。

 

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技術やビジネス面でのメンタリング

Launchpad プログラムには、全世界の社内外に多くのメンターがいます。テック系起業家として、何度も M&A によるエグジットを経験した起業家や、南米でユニコーン企業を育てた起業家、あるいは AI/ML やクラウドの専門家や、UI/UX の専門家などがコミュニティーとして、各国の Launchpad への参加スタートアップ企業をメンタリングしています。現役のスタートアップ創業者もいれば、大組織のマネージャーを務めているメンターもいます。

彼らに共通しているのは、どこの国であれば、起業家を助けたいという思いです。Launchpad のプログラムに参加して、経験豊富なメンターたちと技術やビジネスの課題を議論するうちに、多くの気付きが得られることでしょう。

 

 

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豊富なメンタリングセッションにより、われわれのプロダクトに多様な売り方があることに気づき、KPI 達成のために何にフォーカスすべきかがクリアになりました(古川浩氏、PicoCELA CEO 創業者)

Google 検索のディレクターである Peter Norvig 氏から、Google 内で研究チームを管理、運営する経験について、とても示唆に富む話をしてもらえました(柿原祥之氏、Joyz創業者 Co-CEO)

Google の プロダクトマネージャーとのメンタリングでは、膨大な予算をかけることなくデータを収集し、われわれの目的に沿う形で精度の高いラベル付する素晴らしいアイデアを提案いただけました。またわれわれの技術が、何にどう使えるかを見せる良いやり方もヒントをいただきました(下地貴明、Empath CEO)